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亀田家と協栄の離婚問題で考えること

亀田家と協栄がついに『離婚』した。いずれにしろ亀田家にとっては2度目の離婚だ。
ボクシングビジネスは非常に厄介な世界である。何が厄介かと言えば、お金の出入りが透明化されていないことに尽きる。チケットが売れないから、まとめて面倒を見てもらえるスポンサー筋や、闇世界へと流れる。このまとめて面倒をみてもらう...の発想から、一枚のチケットの定価がべらぼうに高くなる。そして、もう一つの問題が、実際に戦うボクサーに正当に還元されていない点。ドン・キングの搾取が有名だが、具志堅用高は、今でも、故金平会長にいかに搾取されていたかを滔々と話するし、一枚1万円とか2万円とかの額のついたチケットをファイトマネーの枚数だけ渡される4回戦ボーイも少なくない。
透明化と、選手への正当な還元。それを丁寧に行っているのは東京帝拳や、一部のジムくらいにしか見当たらない。改革への志を持った会長は数多いが、やはり、その誰もがチケットが売れない、興行が成り立たないと悲鳴を上げながら選手の試合を組んでいる。払いたいけれど、払えないの経営者が多いことも、これまた事実である。
亀田家と協栄との亀裂の理由には、いろんな要因があるだろう。練習場所、試合日程、対戦相手など亀田家のコントロールを協栄が一切できなかったこと。ライセンス停止中の亀田史郎氏とコミュニケーションを取れなかったこと...だが、つまるところは金なんだと思う。これまでは興行収入は協栄。それ以外のテレビ出演、スポンサー収入などは亀田家。テレビ放映料は協栄がある程度の手数料を受け取った後にファイトマネーという形で亀田家に流れるという図式が作られていたが、どうも亀田家は納得がいかなかったようだ。一連の騒動後に両者は新しい契約関係を結び直しているが、なおさら、それは亀田家にとっては強く不満を抱く内容だったようで、亀裂の可能性は徐々に広がっていたのである。
年内に予定されている内藤大助―亀田興毅のビッグマッチには間違いなく大きなお金が動く。協栄サイドは、それまでは亀田家を手放したくないのが本音だろう。しかし、ここで『協議離婚』が成立した背景には亀田家が協栄所属、つまり協栄がお金をコントロールする傘下では、もう試合をしたくないという意向を強く固めたのだろうと考えられる。
筆者の情報では4月初旬の段階で協栄から独立→メキシコに拠点を移すマネージャー制度による日本への逆輸入、もしくは現地テレビ中継だけの試合という亀田家の構想を耳に入れていた。それはそれで、ジム制度の元、ボクサーに正当な還元がないという日本のボクシングシステムへの大きな問題提起になることは間違いない。ただ、亀田家が、これまでのようにすべて自分本位で行動したあげくのボクシング界のモラル破りであるなら言語道断である。亀田、協栄の両者は、そのあたりの中身を詳らかにするべきである。

2008年5月 7日 20:43|記事URLコメント(0)トラックバック(0)

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