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デイリースポーツのスクープの意味

亀田問題でデイリースポーツがスクープを放った。
過去に協栄の亀田サイドへのファイトマネーの未払い金があって、それが今回の騒動の原因であるという記事である。
 その未払いの額がいくらであるかは、双方のいい分を聞かねば、いい加減なことは書けない。が、すぐさま、協栄サイドは「協栄ジムと亀田プロモーションの間には問題がないと認識しております。5月9日に調印した合意書の内容をご存知ではない第三者の方が、この様な発言を公の場でされた事に当惑をしてます」とのコメントをメイルで報道陣に回している。この行間を読み込めば'お金の問題はあったけれど、それは話し合いで妥協点を見出し和解したんだから、今は関係ない。何を今さら、ばらしているんだ、ルール破りじゃないか'との抗弁である。
和解条件に、お互い和解後に口を開かないという念書を書くのはよくある話だ。当然、それを破った際のペナルティもある。だが、今回は、他人の口を使って亀田家が、事実を明らかにするというグレーゾーンを使っての反撃であって、協栄サイドは法的には文句が言えない。
小生は7日付けの「本日の論」で亀田家と協栄サイドの問題を「つまるところ金の話」と書いた。亀田側と協栄サイドの軋轢の根本は、この問題につきる。ようするにTBSからの金が協栄を通して亀田サイドに渡るのだが、その途中経過が不透明で亀田家は、納得がいかなかったということだ。和解はしたけれど、今をもって悪=亀田、正義=協栄という図式に対しての抵抗が、このような形になって表に出たのだと思う。
完全な泥試合である。
ギャラの未払い問題は、昔からボクシング業界にはついて回ってきた問題で、裁判沙汰となり、負けたのに、結局、払わなかったジムの会長も知っている(しかも、その会長は今なお、涼しい顔でジム会長を続けている)。その意味で、亀田家の切実な問題提起に意義はある。完全な悪役のままであり、協会預かりという処置も継続審議となり、宙に浮いた状態の亀田家のあせりも理解できないこともない。だが、亀田家も、協栄も、自分たちの利益の行方だけを考えての行動にしか見えない。こういう泥試合は、アウトサイダーをリングサイドから追放し、女子ボクシングや、子供のボクシングを正式に立ち上げて改革に動き始めたボクシング界にとってマイナスイメージが先行するばかりである。
いずれにしろ、最後に泣きを見るのは、命を賭けてリングに上がるボクサーであるということを関係者の方々は、肝に銘じて欲しいのである。


(文責=本郷陽一)

2008年5月15日 20:56|記事URLコメント(0)トラックバック(0)

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