Home > 本日の論! > ダブル世界タイトル。王者が揃って防衛濃厚!
ダブル世界タイトル。王者が揃って防衛濃厚!
4者共に一発で前日の計量をクリアした。7月29日、午後3時。後楽園ホール展示室。日本人4選手によるフライ級のWBC、WBAのダブル世界戦だ。日本でもダブル、トリプルが珍しくなくなってきたが、日本人4選手となると極めて異例である。
計量後、すぐさま水分を補給したWBCの同級王者の内藤大助はよくしゃべった。
「勝負はときの運だけど、怪我もなかったし減量もうまくいった。調子はいいね。水分を取ると、気持ちがカーと持ち上がってくる。昨日、それとテレビドラマがあったでしょう。僕も見たけれど、いじめっこ問題が取り上げられている。やればできるんだということを証明したいね」
前夜、TBSがドラマ「内藤」をやった。中学時代にいじめられっ子だった内藤が世界チャンピオンになるまでの人生ストーリーを追いかけたものだ。
「暴力シーンは大袈裟だったけれど、精神的な苦しさは、あのドラマの描かれ方以上だったからね。お客さんが第一。てめえさえ勝てればいいなんて思わない」
内藤は、自身を描いたドラマをテレビを通じて初めて見たというのだが、清水戦に向けてのモチベーションを高める役に立ったようだ。いつものようなげっそり感はなく、本人のコメントどおりにコンディションはよく見えた。2週間前にスパーリングを行った元WBA世界Sフライ級王者、名城信男は、亀田大毅戦のスパーリング時と比較して、キレの良さとスタミナの強さに驚愕している。
「内藤さんは、最初に試合よりも調子はいい。スタミナが凄い」
挑戦者、'イケメン'清水は、緊張した様子で「なんとしても勝つ。チャンピオンになる」と言葉少なに決意を語った。清水陣営は、前半にいかにペースを握るかを考えている。
「前半勝負。そこから手数を出してリズムをずっとつかんでいく。終わってみたら、全部、こっちのラウンドだっというペース、展開にしていきたい」
村田英次郎やケビン・パーマーを生んだ名門、金子ジムは2代目の代となっていて会長の金子健太郎氏は、旧態依然としたボクシング界の体質をなんとか変えたいと考える若手の改革派の一人である。こういう人物には、ぜひ世界王者メーカーとなって業界内で発言力を持って欲しいのだが、いかんせん、清水のタイトル奪取はかなり厳しい。
変則の内藤に面白いようにパンチを打ち込まれては、離れる、くっつかれる。攻撃も封じられ内藤が初のKO決着で防衛すると予想する。清水は名城とのスパーでも、ボディを簡単に打たれていた。内藤のボディも身体の軸を左右に外した'ノールック'の右フックは間違いなく当たるだろう。内藤は、オムライス、スパゲティ、ハンバーグという定番メニューを「勝負の晩餐」として出陣に供えた。4回戦時代に宮田会長の奥さんに作ってもらったことからスタートしたという歴史ある試合前メニューである。
坂田vs久高は、坂田の判定防衛が濃厚。名城vs坂田の8ラウンドに至るスパーリングを見たが、スタミナ、手数は、世界王者の名にふさわしい超一流のそれ。しかも、練習によって培われたものだから素晴らしい。顎骨折の影響からか打たれ弱さとスロースタートが唯一の弱点。本人は「スローでいっている気持ちは全然ないんですけれど」と認識は薄いのが、やはり序盤のペースは悪い。そのエンジンのかからない空白に久高のワンパンチが当たるかどうか。久高陣営も、そのあたりは熟知していて「序盤勝負」という言葉で表現している。久高が、後半を考えずに一か八かの勝負を仕掛けてくるなら、坂田には脅威となる。ただ、花のお江戸で巡ってきたテレビ放映付きのビッグチャンスに、久高がその勝負ができるかどうかを考えると答えはノーになるのだが...。
両チャンピオンの防衛が必至の2つのカード。その中には、かすかだが逆転のキーワードも隠れている。明日、代々木で、そこを見つめておこうと思っている。
2008年7月29日 22:13|記事URL|コメント(0)|トラックバック(0)
トラックバック(0)
この記事のトラックバックURL: http://sv62.wadax.ne.jp/~sports-times-jp/mt/mt-tb.cgi/229
コメント(0)
コメントを書く
- 井上康生 「最後の内また」
(2008/06/08 21:36) - 北京五輪100kg超級代表、石井彗の練習風景
(2008/05/24 22:25) - ばんえい競馬@帯広ばんえい競馬場
(2008/05/07 12:15)
カテゴリー
アーカイブ
編集部より