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連携が崩壊していた星野JAPANの無念
日本対アメリカの3位決定戦の非合法チケットは値崩れしていた。
ダフ屋稼業の怪しい人達は、当初、日本の決勝は最低700元(12000円)からスタートと
言っていたが、この日は、500元(8500円)から値切り交渉は始まったのである。
そこに、この試合に対する人々の熱の度合いが現されていた。
星野JAPANのモチベーションはいかがだったのか。
前日、星野JAPANが宿舎としていた日系ホテル内で、ある関係者に声をかけると...。
「メダル? もう金がなくなったじゃないか...」
何かに怒りをぶつけるようにように吼えた。
鳴り物入りで北京に乗り込んだ、星野JAPANにとって、3位決定戦へのモチベーションは高かったとはいえない。けれど、荒きや青木は、開き直ったように思い切ったスイングをしていた。敗因は、なぜかあきらめてしまったように投手交代に細心を払わなかったベンチワークに尽きる。和田の交代、川上の交代...は一手遅れていた。
ブルペン、ベンチの連携がまったくできていなかったとの後日談を耳にした。
通常、あらゆるパターンを想定してブルペンは用意をする。そこに身体の準備と心理的準備、データーの準備などが一致して、救援マウンドに行くわけなのだが、準決勝、3位決定戦での星野JAPANは、その連携がチグハグだったという。とくに準決勝で準備をしていながら出番のなかったダルビッシュに起用に関しては、投手陣の中でも疑問の声が挙がっていたとも聞く。ただ、本来は、それは監督ではなくヘッドコーチ、投手コーチの仕事である。けれど、星野JAPANには、ヘッド的な気配りの仕事をできるコーチがいなかった。山本浩二氏も、田淵幸一氏も、やはり監督であり、そういう気配りの人ではない。
テレビ番組で星野監督は、仲良しグループとの批判に対して「勝った昨年のアジア予選で、そういう批判はありましたか?」と反論した。確かに、山本浩二氏の存在は大きかった。けれど、もしWBCで続投するならば、星野監督の意図を汲み、細かい準備をベンチ内でできるヘッドを加えることが重要ではないか。
北京のスタンドには、昨年12月に、この世をさった島野育夫氏のご遺族が応援に駆けつけていた。星野監督が中日、阪神時代に最強のチームを作ってきた影には、このヘッド的な気配りの人、島野氏の存在があった。島野氏が健在ならば、きっと金メダルは夢ではなかった。ポスト島野氏は誰か。メンバー構成以上に重要な課題。ただ、それは決して、ノムさんではない。
最後のバッター、阿部がファーストゴロに倒れた瞬間、星野仙一は、腕組みをしたまま、静かにベンチを歩いて、中央にある入り口から控え室に一度消えた。サングラスに隠れてはいたが、その無念さは、痛いほどわかる。 (文責・本郷陽一)
2008年8月27日 11:15|記事URL|コメント(0)|トラックバック(0)
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