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阪神、岡田監督の辞任に秘めた伝言

岡田監督は、レギュラーシーズン至上主義を持っている。クライマックスシリーズは「おまけやから」と言っていた。「1年の闘いと、たった数試合の闘いとどっちか価値あるんよ?」。そもそもクライマックスシリーズの導入に関しても議論不足を指摘していた。

そういう持論を持つ岡田監督にすれば、巨人の優勝が決まった1010日が、一つの決断を下す区切りだったのだろう。13ゲーム差をひっくり返された責任論。岡田監督の美学はわからないでもない。けれど、本当の責任は岡田監督にあるのか。いや正確には岡田監督一人だけにあるのか、という議論を今、阪神を愛する人達はしなければならないと思う。

 新外国人を含む有効な戦力補強はなかった。JFKの疲弊に対する次善策もなかった。岡田監督がバントという手段を今季多用したのは、新井の加入によるクリーンアップへの信頼が高まったからである。では、巨人が追い上げた時期に、その新井はどこにいたのか。

一つ一つ、13ゲーム差が縮まった理由を精査していけば、フロントが岡田監督にすべてを丸投げしてしまっていた...という構図が見えてくる。

 岡田監督は言っていた。

「阪神を常勝軍団にしたいけど、俺は常勝っていう言葉使ったことないんよ。なんでかわかるか?」

 ようするに常勝軍団は、フロントとの二人三脚がなければできないのだ。

野村克也、星野仙一を監督に招き、阪神のフロントは大きく構造改革されたのだと聞いていたのだが...。岡田監督の男のケジメは、阪神を常勝軍団にするために人生を賭けてまで投げかけたメッセージである。どこかの総理大臣は、世論が高まって、なかなかケジメをつけず権力にしがみついていたのに大きな違いである。

まだ、クライマックスシリーズが残っている。

永遠の野球小僧、岡田監督のイズムを思う存分発揮すればいい。

岡田監督の辞任の決意が、翻意されることを強く願い、そして再登板へのラブコールを胸に秘めながら、最後の戦いをみつめておくことにする。

               (文責・本郷陽一)

2008年10月11日 23:34|記事URLコメント(0)トラックバック(0)

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