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原JAPANが抱えた爆弾

WBCの監督、コーチの発表会見が12日、東京・水道橋のJBCホールで行われた。普段、格闘技やコンサートが行われる立派なホールを記者会見場に変える派手な演出だったのだが、用意された椅子はメディアでビッシリと埋まった。相談役である王貞治氏が「第一回では確かこんな会見はなかった。二回目となるとこうも違うのか。期待の大きさを改めて感じるね」と驚いたほどの注目度である。WBC監督を巡っての一連の騒動も、そういう注目度につながっているのだろうが、加藤コミッショナーも一切、経緯には触れず、王相談役が「原監督の元気と若さが、こういう短期決戦には必要」と、語っただけだった。
原監督は「尊敬、誇り、野球人、憧れ」という言葉を何度も使った。
 面白かったのは、プレッシャーについて質問されたときの答えである。
「私は、元来あまりプレッシャーを感じない性格のようです。ジャイアンツでもしっかりと前に進むことができております。(監督決定まで)紆余曲折してきたことやいろんな情報が錯綜したことは野球人として新聞などで見てきました。が、今回私が手を挙げたわけじゃありません。世代交代という言葉をもってコミッショナーから指名されたわけです。そういう自信はあります」
 ようするに星野仙一の規定路線が世論の逆風で白紙にされ、次の監督に困ったあげく、受けたのだから、プレッシャーなどないというわけである。こういう開き直りは、勝負の世界にはとても大切で王相談役も「プレッシャーがないというのは頼もしいし、実際、本当の短期決戦だから、それを感じている時間もない」と支持していた。
 現時点で心配の種はコーチングスタッフである。
投手コーチの山田久志氏は、元中日監督、総合コーチの伊東勤は前西武監督。監督経験者が2人も入ったことは、経験の上では大きなプラスである。しかし、マイナス思考で見れば指揮系統に問題を引き起こさないのかと危惧する。
この日は会見前に第1回スタッフ会議も開かれ代表候補48人が絞り込まれ、投手が最終的に13人の陣容になることも明らかになったが、それを公表したのは原監督ではなく山田投手コーチだった。メディア側からすれば、情報がディスクローズされることはありがたい。けれど誰が監督なのかわからない事態になりやしまいか...の心配がある。イチロー、松坂らの自己管理能力の高いメジャーリーガーが多数参加するであろう陣容を考えると、強い指導力よりも、いかに気分よく、いい体調でプレーさせるかの方が大事にはある。これは与田剛ブルペンコーチも強調していたが、そうなると、なおさら、信頼を寄せる監督、コーチ陣は固い一枚岩でなければならない。まさに原監督のリーダーシップが重要になる。
来年1月20日に代表候補45人が発表され、2月15日から宮崎で短期キャンプ。同月25日に最終メンバーが発表されるスケジュールも発表された。
東京ドームで行われるアジアラウンドでは日本は3月5日の開幕戦で中国と対戦する。勝者が韓国対台湾と対戦。敗者復活戦が仕込まれ、2敗するまでチャンスのある「ダブルエリミネーション方式」。中国は度外視するとして韓国か台湾のどちらかを敗らないとアメリカラウンドには進めない。アジアラウンドからうかうかしていられないのである。

                                  (文責・本郷陽一)

2008年11月12日 17:51|記事URLコメント(0)トラックバック(0)

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