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WBC日本ラウンドに見えた侍ジャパンのカタチ
東京ドームからJR水道橋駅へと続く歩道橋が人、人、人で埋まって前に進まない。久しぶりの熱気だ。「岩隈は通用するな」「ダルビッシュが出てきたのは驚いたよ」「結果、2位でも関係ないっしょ」。花火見物並みの人間大渋滞の中で、興奮したファンの声が聞こえてきた。最高視聴率は40%を突破。「コンテンツとしてもうダメだ」と烙印を押されていた野球の復刻は嬉しい。その狂騒曲を演じたWBCの日本ラウンドが8日、終了した。韓国との決勝は0-1の敗戦。けれど、「出し惜しみをしない」という短期決戦の鉄則を守って、ワンポイントの杉内、山口を挟みながら、馬原―ダルビッシュー藤川と継投した投手采配には、哲学を感じたし、「2番中島」への1死一塁からのバント指令には、柔軟なベンチワークを見た。
日本ラウンドでは、サムライジャパンのカタチが、ある程度見えた。
「2番・中島」の意図がまったくわからなかったし、今でも、これだけの左を揃えた打線で中島2番には賛成をしかねるが、基本的には「攻めて勝つ」という姿勢の表れである。1点を守る野球ではないという証明が、2番・中島に出し続けている「打て」のサインである。
そして、もうひとつ、評価すべきは、打順に何ら重みは置かず、「戦略、調子」だけで並べ変えるんだというスタイルである。だから、4番稲葉であろうが、4番村田であろうが、4番や3番や1番という打順の響きは関係ない。内川の大胆起用や、小笠原のスタメン落ちなどもそうだろう。それぞれの選手のプライドを考慮すれば、代表チームではむずかしい采配だが、それを短期決勝の必勝スタイルとして割り切って実行している。ここは評価されていい。星野ジャパンの最大の欠陥は、1点を守る野球に徹したことだった。与田剛コーチが「北京五輪の反省をいろんなところに生かしていきたい。はい、北京終わりました、次は別のチームというのではなく、そういう継続が日本を強くすること、日本野球を発展することにつながるでしょう」と語っていたけれど、星野ジャパンが見事に反面教師となってサムライジャパンに生かされている。(文責・本郷陽一)
2009年3月10日 00:04|記事URL|コメント(0)|トラックバック(0)
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