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名城の結婚披露宴「王者を支えた人たち」 by 本郷陽一
男川藤がいた。阪神で代打一筋、浪速の春団時こと川藤幸三さんである。
「わしゃあなあ。負けたら来ようと思っとったんじゃ。スピーチも大嫌いやけど
負けたらしゃべろうと。勝って迎えられてめでたいの。よかったのう。わしに
スピーチさせたら、すぐ帰るぞ!」
4月29日、京都駅前のグランビアホテルで行われたWBA世界Sフライ級王者、名城信男と、山田智子さんの結婚、披露宴に出席してきた。約300人近くが出席したWBC世界バンタム級王者の長谷川穂積や、山根康弘のサプライズ生演奏などもあった華やかな宴だった。川藤さんのような男が名城を支えている。名城が、幼い頃に初めてボクシングを見たきっかけとなった日本非公認の元IBF世界バンタム級王者の新垣諭さんも顔を見せた素晴らしい披露宴だったが、出席者の感動を呼んだのが、名城の中学時代の友人達が大挙して舞台袖に登場し、ふりつけをしながら歌を披露した場面だった。
横に座っていた藤原トレーナーが酔っ払いながら言った。
「彼らは、本当に会場でもルールを守って騒がないし目立たないんですけど、名城が辛いとき、悲しいときに本当に支えていた友達なんです。奈良の彼らがいるから、名城が頑張れているんですよ」
孤独で寡黙なチャンピオンは、こういう友人や、そして、日本チャンピオンになるずっと前からお付き合いを続けていた智子さんの存在があってリングで狂気の根性を見せることができるのだ。クルマの免許のもっていないときの彼女のデートがサイクリングだったという仲人の枝川孝会長が明らかにしたエピソードも意外だったが、「人間・名城」のなんともいえぬ愛すべき人柄を再確認した華燭の宴であった。

2009年4月30日 23:16|記事URL|コメント(0)|トラックバック(0)
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