北京が危ない

Vol.1 2008年5月22日発売
定価800円(840円)

【創刊記念連載】

玉木正之×金子達仁 

北京五輪をボイコットする

 

清宮克幸のスポーツマネージメント論 「第1回スポーツジャーナリズムについて」

 

やくみつるの大相撲論

 

【総力取材】

小椋久美子×潮田玲子

オグシオの正体

 

【独占インタビュー】

柴田亜衣

自由形で金メダルを獲得する難解

 

北京の10の論点

 

【北京プレマラソン潜入】

「環境汚染問題」

「食の安全」

「忍び寄る夜の魔物」

五輪スポーツビジネス最前線

 

【異色対談】

馳星周×三宅宏美 

重いものを持ち上げる美学

 

【全日本女子バレー 酔いどれ4時間トーク】

中田久美×白井貴子

死ぬまで頑張るんだという覚悟

 

海外修行の価値

女子ホッケー オランダ・ロッテルダム:千葉香織

 

福島大陸上部の謎 丹野麻美 

 

「こんなスポーツ放送見たくねえ」 丸山タケシ×本誌編集長

 【中身はスクープ!】

「谷亮子は『ママでも金』を果たせるか」

 

女子アスリート

勝手にランキング

 

女子大生カヌーイスト24時間 

早大:竹下小百合

 

【スペシャルインタビュー】

高橋尚子

彼女のその後

 

オリンピックの秘密兵器

トランポリン:廣田遥

トライアスロン:上田藍

 

伝説の秘密兵器

ヘルシンキ五輪  吉川綾子のスパイク

 

奥様はオリンピックアスリート

北畠沙代子(アーチェリー五輪代表)

加藤與惠(サッカー代表候補)

佐伯美香(ビーチバレー代表候補)

 

 

【中綴じ付録】

スポーツマンガ「ハチュの心臓」

 

【今怪物は何を考えているのか?】

北海道日ハム:中田翔

「ホームランロマン」

 

【バッティング連載】

東京ヤクルト:青木宣親の

バッティングのホルモン

 

【MLBジャパントップ
 ジム・スモールに直撃インタビュー】

「我々は上原とバレンタインの発言には驚いている」

 

 

【独占インタビュー】

サッカー協会 キャプテン:川淵三郎

聞き手・玉木正之

「確かに今の日本代表は魅力に欠けているのかもしれない」

 

スポーツ環境マガジン 

桑田真澄 

須藤元気のエコな一日

スタジアムと環境の良好な関係

阪神甲子園球場

 

スポーツ連載論!

FI 中島ジュニアのポテンシャル
海外サッカー ユーロ2008の行方
ゴルフ 杉原が語る石川遼の実力
MLB 日本オリジナルの輸出

 

脱メタボ!体験

ゴルフヨガ

 

【美しい道具】

女子フェンシング:成田絢子

 「エペ」

【スポーツの資格】

パイレーツトコンディショニングコーチ:百瀬喜与志

【馳星周 写真館】

KAZU

【愚直な人々 新格闘列伝】

女子プロボクサー:アンリ

【アスリートの「勝ち食」】

プロボクサー:西沢ヨシノリ

 

論スポ!撮って出し

「オグシオの正体」

文=浅沢英
スリッパの音がパタパタと響く。
どこかひんやりとした体育館の空気を揺らすように、彼女たちはインタビュールームへ続く階段を、ゆっくりと下りてきた。踊り場で、小椋久美子が両足を窮屈そうに引きずる。
「大丈夫です。サポーターは念のため、なので」
カメラの放列の前で、故障を悟られまいと淡々と応じたのは潮田玲子の方である。腰を痛めていると伝えられていた。この日、潮田が「お願い!」とパートナーを頼る声が、コートにしばしば響いた。
小椋の声は逆に明るい。足を引きずっていたのは、痺れを切らしてしまったからである。試合後に控え室で差し入れのお菓子を正座して食べていた。
「調子は、かなりいいんですよね」
拍子抜けするような、軽快な調子で小椋は微笑む。
コーチの中島慶がつぶやいた。
「コンディションを合わせていかないと」
4月初旬、地元大阪で開催された〈大阪国際チャレンジ〉。決勝戦を翌日に控えて、二人は口をそろえた。
「実力は互角だと思っているので、絶対に油断はできないと思ってます」
だが、中島が見据えるコンディションの照準は、明日の話ではない。
北京五輪が4ヶ月後に迫っている。

(以後、5月22日発売の論スポに本文に続く)

異色対談
作家・馳星周×重量挙げ48kg級北京五輪代表・三宅宏実

 まず最初に聞きたいことがありまして。失敗してあの重いバーベルが頭に落ちてきたらどうしよう、と思うことはあるのかな。
三宅 皆さん、必ずそれを聞きます(笑)。選手はしょっちゅう落としますし、実際、頭に落としかけることもありますけど、瞬時に身体が反応してうまく逃げられるんです。競技を始めて間もないうちに、落とし方をまず教えてもらうんですよ。
 なるほど。ちなみに、今現在の自己ベストは191?でしたよね。
三宅 48?級ではそうですね。スナッチが81?、ジャークが110?です。
 要するに、両方とも自分の体重の倍近くか、倍以上の重量を挙げているわけだ。俺だったら背骨が折れちゃうよ。
三宅 特に技術を要するのがスナッチです。
 地面に置いてあるバーベルを一気に頭上へ引き上げるやつね。その過程で、上へ引き上げる力と地球の重力とがプラスマイマスゼロになる瞬間があって、その時にジャンプする感覚だと聞いているけど。

(以後、5月22日発売 論スポへ)

奥様は五輪アスリート?3つの物語り?
佐伯美香 ビーチバレー

 

文=真田明
逆単身赴任である。「今年に入って家にいて健太の顔を見たのは、合計で2週間あるかないか」
ツアー、ツアーで世界を飛び回り、国内にいるときは、神奈川・平塚で合宿生活。夫と小学生になる可愛い息子の待つ松山の我が家で寝る日数を足し算しても、そんなものだ。
「久しぶりに会うと、私から離れないんです」
まるで単身赴任していたパパと息子が再会するシーンである。彼女が砂まみれになってボールを追っている間に夫の福井公彦さんは、会社に行き家事をしお弁当まで作って子供の面倒を見ている。
「私の周りの友人はみんな『俺だったら無理だ』っていいますよね」
だから私の場合は...と続けた。
「アスリートと妻と母の両立とは言えないんです。周りに助けられています。私は背負ってるものが違うんですよ」

夫の福井公彦さんと知り合ったのはシドニー五輪前だ。佐伯が松山で中学のバレー部の友人と一緒にご飯を食べにいく約束をしていたとき、その友人の会社の同僚だった公彦さんが、話を聞きつけた。「パチンコに勝ったら俺も行こうかな」。勝敗の行方は定かではないが、公彦さんは、その席にやってきた。美形のエースはアトランタ五輪時のバレー界のヒロインだった。さぞかしモテモテだったろうと想像するが「私が意識してバリアを張っていたせいか。あんまり声をかけてくる人がいなかったんですよ」という。公彦さんは、そのバリアを突き破ってきた初めての人だった。

(以後、5月22日発売 論スポへ続く)